2022年度に入り、早くも一カ月以上過ぎ、新緑が目に鮮やかな季節になりました。昨年度もコロナに翻弄され、交流会など対面での活動を自粛せざるを得なかった一年でした。そんな中でもピアカウンセリング集中講座をZoomで開催したり、コロナが理由で外出許可が出ない施設入所者の方の自立生活プログラムをリモートで行ったり、工夫しながら自立生活センターだからこその活動を行いました。直接顔を見ながら話をしたり、時には「大丈夫だよ」と肩にそっと手をかけたり、「また今度」と握手をしたり、一人じゃないと実感できる対面がまた復活できるように願いつつ、今年度もリモートでの活動を積極的に進めたいと思います。
2年以上にも及ぶ外出自粛制限は、自立生活運動の停滞が懸念されます。電車やバスなどの公共機関やお店など建物を障害者が利用することでバリアフリーが進み、街に出かけて直接人と関わり合うことで障害に対する理解を増やすことにつながります。
このゴールデンウィークはコロナ禍になって初めて行動制限がない連休となりました。まだまだ油断のできない状況ですので感染対策をしっかりしながら、自立生活センターだからこそできる活動に力を入れ、障害のある人もない人と共に暮らす社会づくりを目指して頑張りたいと思います。皆さんもぜひ一緒にご協力お願いします。
さいごに、連日報道されるウクライナでの惨劇に心が痛みます。社会的弱者といわれる子供、高齢者、女性についての状況が流れるたびに、障害のある方々はどうしているのだろうと想像されます。一日も早く世界が平和になることを願っています。
自立生活センター日野 事務局長 秋山浩子