【NEW‼】2024/3/9「ハートフルプロジェクト特別講演会 報告」

新年度の挨拶

新年度のあいさつ 利用者、介助者、関係者の皆様へ

利用者、介助者、そして関係者の皆様、日頃より自立生活センター日野の活動にご協力いただきありがとうございます。
2020年度は新型コロナウイルスが世界中に猛威を振るい、私たちの生活様式や行動が大きく制限され、それまで当たり前とされてきたことが、当たり前でなくなってしまいました。未知のウイルスに対して、どのように対応していけば良いのか当初は全く分からず、不安の中でその時できる対策をとってきました。在宅ワークが推奨される中で、介助の仕事は訪問しなければ成り立ちません。外出によるリスクがある中、介助者の皆様におかれましては、介助の必要性をしっかり理解していただき、障害者の地域での生活が継続できるようにご協力いただき、ありがとうございました。また、これまで自立生活センター日野では、個人の自己選択を尊重してまいりましたが、この新しい脅威への対応として、利用者の皆様に外出の自粛のご協力のお願いや生活での感染防止のための協力などをさせていただきました。利用者の皆様にもあらためて、ご協力いただき感謝申し上げます。
様々な年間行事や研修なども変更を余儀なくされました。会食によるリスクが高いために、昨年度は利用者・介助者交流会のバーベキュー大会や餅つきを行うことができませんでしたが、それまで対面でしか行えないと思われてきたピアカウンセリングや自立生活プログラムの講座を、初の試みとしてZoomを利用して開催することができたことは、何よりうれしく、これからの自立支援の幅が広がりました。
2021年度に入り、上着がいらないくらい暖かい日が徐々に増え、桜が咲き新緑がまぶしい季節がやってきましたが、明るい季節とは裏腹に、まだまだ先の見えない新型コロナとの戦いが続きそうです。日野市にも昨年4月に障害者の差別解消条例が施行され、普及、啓発ともに差別をなくすための取り組みを進めていこうとし始めたさなか、新型コロナの影響による新しい差別が起きています。また、障害福祉計画のように障害のある人に対する施策に関わるだけでなく、子供、貧困、防災など地域密着型の地域福祉活動計画に参画したり、農業や異文化交流といった様々な分野の人たちとの街づくりプロジェクトへ活動の幅を広げています。
緊急事態宣言によって自由に外出できず、外出制限されることの辛さを誰もが実感した一年となりましたが、施設に入所している方々はコロナ以前からそのような状況での生活を余儀なくされてきました。「出かけたいときに出かける、行きたいところに行く」こんな当たり前を奪われて、怒りや不満を誰もが口々にしていますが、不満も言えず、他の選択肢もなく入所生活を強制されている方々の気持ちを少しでも理解していただき、誰もが自分の生き方を自由に選択ができる社会に少しでも近づけるよう、活動していきたいと思います。
自立生活センター日野の理念や目指す社会を実現するためには、また、障害のある人が地域で一人一人が尊重される生活を継続するためには、皆様おひとりおひとりの力をお貸しいただき、協働していくことが必要です。皆様、本年もよろしくお願いします。

自立生活センター日野 事務局長 秋山浩子

タイトルとURLをコピーしました