ダスキン・アジア太平洋障害者リーダー育成事業の22期生(以後、ダスキン研修生)、カンボジア出身のウェン・ルウット(Wen Rouet)さん(以後、ウェンさん)男性が、7月11日~8月5日まで八王子にあるヒューマンケア協会とCIL日野で、自立生活センターの理念や事業について学ぶため、来所されました。
CIL日野でウェンさんが受けた研修内容は、事業所の説明やピアカウンセリング、自立生活プログラム、当事者宅訪問など行いました。
ウェンさんは身体障害者(ポリオ)です。簡易電動車椅子を使用して生活しています。「母国カンボジアで自立生活センターを立ち上げたい」との意気込みで、ダスキン研修生として4月に来日しました。ダスキン研修生は日本で研修を受ける際、日本語で受けなければならないため、来日する1年以上前からオンライン語学研修を受けていたそうです。日本語での研修は苦労されている様子もありましたが、研修内容を何度も聞き返し、理解しようとする姿が印象的でした。
また当事者宅訪問では、CIL日野の大川宅に見学に来ました。多摩市営の車椅子対応住宅に住んでいます。段差の無い間取りや天井走行リフト、室内が広いトイレや風呂場、ウェンさんにとって衝撃的だったのか、「カンボジアでもこの様な住宅を国や市が安く提供してくれれば、障害者も暮らしやすくなるのに」と語ってくれました。
その他にも日本とカンボジアの違いや母国での生活など色々なお話をしました。
研修最終日、ウェンさんからの報告会では、「12月までダスキン研修生として日本各地に行くので、研修!頑張ります!」と元気よく言っていました。
日本国内コロナ禍の中、研修を受けるため各地への移動も大変と思いますが、ウェンさんの研修が無事に終了することを、職員一同応援しています。